エニアグラム タイプ7とタイプ9の相性
エニアグラムのタイプ7(熱中する人)と、タイプ9(平和を望む人)の組み合わせです。パートナーシップ診断では、それぞれを〈冒険の愛〉〈凪の愛〉と呼んでいます。相性の良し悪しではなく、ふたりのあいだで起きやすいすれ違いを、構造で読みます。
楽しい人と、穏やかな人。問題だけが、留守番している
軽さと凪の家に、重い話の置き場がない。
すれ違いの構造
明るさと穏やかさの、居心地のいい組み合わせです。〈冒険の愛〉の人が世界を広げ、〈凪の愛〉の人が場をやわらかく保つ。ストレスの少ない、仲の良いふたりになれます。
ただ、問題処理の癖が同じ方向です。〈冒険の愛〉の人は楽しくない話から離れ、〈凪の愛〉の人は波風の立つ話を眠らせる。ふたりとも「まあ、いいか」が上手だから、問題だけが誰にも拾われず、家で留守番を続けます。
そして〈冒険の愛〉の人のペースに〈凪の愛〉の人が乗り続けるうち、〈凪の愛〉の人の本音は静かに深く沈んでいく。
同じことでも、出しにくさが違う
〈冒険の愛〉の人がふだん出しているのは、楽しさです。誰と一緒でも楽しくします。だから〈凪の愛〉の人は「自分といるから楽しそうなんだ」と読みたくなりますが、そうとは限りません。逆に〈凪の愛〉の人の「いいね、行こう」は、同じ温度の乗り気に見えます。実は、断る理由がなかっただけかもしれません。ぶつからないふたりなので、この読み違いは、直る機会がないまま続きます。
助かっていることと、我慢していること
〈冒険の愛〉の人が助かっていること
どこへでも付いてきてくれること。止められないこと。楽しくない話をしなくて済むこと
〈凪の愛〉の人が助かっていること
退屈しないこと。決めて、連れ出してもらえること。もめないこと
〈冒険の愛〉の人が我慢していること
本当は、止まりたい日があること。楽しくない自分を出せる場所が、この関係にないこと
〈凪の愛〉の人が我慢していること
自分のペース。行きたくない日に「行かない」と言うこと。「疲れた」と言うこと
〈冒険の愛〉の人が助かっている「止められないこと」は、〈凪の愛〉の人が「行きたくない」を言わずにいるから成り立っています。〈凪の愛〉の人が助かっている「もめないこと」は、〈冒険の愛〉の人が重い話を持ち込まずにいるから成り立っています。見えない貸し借りを、一度だけテーブルに載せてみてください。
うまくいきやすい形、しんどくなりやすい形
回りやすいのは、〈冒険の愛〉の人が連れ出し、〈凪の愛〉の人が帰りの温度を持つ形。〈凪の愛〉の人の「行かない自由」が保証されていること。
しんどくなりやすいのは、〈凪の愛〉の人が全部の予定に同伴する形。乗り続けた分だけ、眠りが深くなります。
悪気はないのに、わざとだと思われるとき
〈冒険の愛〉の人のいつもの動きが、〈凪の愛〉の人には
〈冒険の愛〉の人が、ペースを上げる。「次はこれ」。〈凪の愛〉の人からすると、急かされている。「置いていかれてる」。〈冒険の愛〉の人はその遅れ方を見て、重くなったと感じ、ひとりで行く。「空気を軽くしようとしただけ」。〈凪の愛〉の人は、また揉めたと感じて、眠る。「もういいよ」。〈冒険の愛〉の人は、一緒に楽しみたいだけです。〈凪の愛〉の人が言いたかったのは、乗り続けると自分が消えていくということです。
〈凪の愛〉の人のいつもの動きが、〈冒険の愛〉の人には
〈凪の愛〉の人が、乗り続ける。「いいよ」「どっちでも」。〈冒険の愛〉の人には、ある日それが、飽きられたように見えます。何も返ってこない。「もう楽しくないんだ」。〈凪の愛〉の人はその離れ方を見て、揉めごとになったと受け取り、さらに眠る。「別に、何も言ってないじゃん」。〈冒険の愛〉の人は、重くなったと感じて、外に楽しさを探す。「もういいや」。〈凪の愛〉の人は、合わせていただけです。〈冒険の愛〉の人が言いたかったのは、合わせられ続けると、相手がそこにいなくなるということです。
悪気がないことは、傷つけていない証拠にはなりません。相手が言っているのは、わざとかどうかではなく、どこに当たったかです。「そんなつもりはなかった」は、口に出しても、心の中で確かめるだけでも、相手の話には答えていません。返事は、当たった場所を聞くところから始めてください。
余裕がないときのふたり
〈冒険の愛〉の人は変化のなさに飽き始め、〈凪の愛〉の人は置いていかれ始める。でも、どちらも口にしません。〈冒険の愛〉の人は外に楽しさを探し、〈凪の愛〉の人はさらに眠る。
衝突ゼロのまま、平行線になります。
〈冒険の愛〉の人の「やっておくね」がそのままになっても、〈凪の愛〉の人は責めません。責められないので、〈冒険の愛〉の人はそのままになっていることに気づきません。〈凪の愛〉の人の中では、頼まなくなることで片がつきます。
ほどき方
- 〈冒険の愛〉の人へ: 〈凪の愛〉の人の「どっちでもいいよ」の奥には、答えがあります。二択にして、ゆっくり待ってみてください。出てきた答えは、宝物として扱うこと。
- 〈凪の愛〉の人へ: 〈冒険の愛〉の人の速度に合わせ続けなくて大丈夫。「今日はゆっくりしたい」は、この人を拒むことではありません。
読む前と、読んだあとに
- ここに書いてあるのは「ふたりがこの型だとしたら」という仮説です。出発点がズレていたら、ここから先は全部ズレます。
- 見ているのは、行動ではなく動機です。同じ振る舞いでも、理由は人によってまるで違います。相手に当てはめて決めつける道具にはしないでください。
- 相性の良し悪しを判定するものではありません。どの組み合わせにも、すれ違いやすい場所と、噛み合う場所があります。
ほかの組み合わせ
タイプ7: 7×1 7×2 7×3 7×4 7×5 7×6 7×7 7×8 7×9