エニアグラム タイプ2とタイプ7の相性
エニアグラムのタイプ2(助ける人)と、タイプ7(熱中する人)の組み合わせです。パートナーシップ診断では、それぞれを〈献身の愛〉〈冒険の愛〉と呼んでいます。相性の良し悪しではなく、ふたりのあいだで起きやすいすれ違いを、構造で読みます。
世話を焼く人と、身軽な人
重さを引き受ける人と、重さから離れる人。
すれ違いの構造
明るさを共有する、社交的で温かいふたりです。場を温める力は、どちらも一級品。
ただし、〈献身の愛〉の人は「重さを引き受ける優しさ」で動き、〈冒険の愛〉の人は「重さから離れる軽さ」で動きます。生活の面倒ごと、関係の湿った部分、誰かがやらなきゃいけないこと。それらが、自然と〈献身の愛〉の人に集まっていく。
〈献身の愛〉の人は最初、喜んで背負います。必要とされているから。でもある日、「結局、私ばかり背負っている」に変わる。
同じことでも、出しにくさが違う
〈献身の愛〉の人の世話は、〈冒険の愛〉の人には時々、重たく感じられます。縛る気はなくても、「してあげたのに」の気配が「自由」に触れてしまうからです。逆に〈冒険の愛〉の人の楽しさは、〈献身の愛〉の人には「私を必要としていない人」に見えることがあります。手のかからない人には、世話の入り口がありません。
助かっていることと、我慢していること
〈献身の愛〉の人が助かっていること
明るい人の隣にいられること。世話を笑顔で受け取ってもらえること
〈冒険の愛〉の人が助かっていること
帰れば整っていること。自由にしても、見捨てられないこと
〈献身の愛〉の人が我慢していること
家にいない時間が長いこと。「してあげたのに」を言わずにいること
〈冒険の愛〉の人が我慢していること
止まりたい日を言えないこと。「してあげたのに」の気配に気づかないふりをすること
〈献身の愛〉の人が助かっている「笑顔」は、〈冒険の愛〉の人が疲れを見せずにいるから明るいままです。〈冒険の愛〉の人が助かっている「自由」は、〈献身の愛〉の人が「もっと一緒にいたい」を言わずにいるから成り立っています。見えない貸し借りを、一度だけテーブルに載せてみてください。
うまくいきやすい形、しんどくなりやすい形
回りやすいのは、〈冒険の愛〉の人が外で風を集め、〈献身の愛〉の人が帰る場所を温める形。ただし〈献身の愛〉の人も外に出る日を確保して。
しんどくなりやすいのは、家のことが全部〈献身の愛〉の人に寄る形。「楽しい人と、その世話係」になった瞬間から、貸しが積み上がります。
悪気はないのに、わざとだと思われるとき
〈献身の愛〉の人のいつもの動きが、〈冒険の愛〉の人には
〈献身の愛〉の人が、生活の面倒ごとを引き受けたあとで、ある日まとめて突きつける。「結局、こっちばかり背負ってる」。〈冒険の愛〉の人からすると、縛りつけられた。「重くしようとしてる」。〈献身の愛〉の人はその逃げ方に、好意を拒まれたと感じます。「あなたのためにやったのに」。〈冒険の愛〉の人は、重くなったと感じて、離れる。「もういいや」。〈献身の愛〉の人は「こんなにした」と言い、〈冒険の愛〉の人は「先に言ってほしかった」と言っている。どちらも嘘ではありません。
〈冒険の愛〉の人のいつもの動きが、〈献身の愛〉の人には
〈冒険の愛〉の人が、湿った話から離れる。〈献身の愛〉の人からすると、差し出したものを受け取ってもらえなかった。せっかく背負ったのに、見てもらえない。「気づいてもいないんだ」。〈冒険の愛〉の人はその顔を見て、空気が重くなったと感じ、茶化します。「空気を軽くしようとしただけ」。〈献身の愛〉の人は、気持ちを見てもらえなかったと感じる。「気持ちは、どうでもいいんだ」。〈冒険の愛〉の人は、重くしたくないだけです。〈献身の愛〉の人が言いたかったのは、重さを一緒に持ってほしいということです。
悪気がないことは、傷つけていない証拠にはなりません。相手が言っているのは、わざとかどうかではなく、どこに当たったかです。「そんなつもりはなかった」は、口に出しても、心の中で確かめるだけでも、相手の話には答えていません。返事は、当たった場所を聞くところから始めてください。
余裕がないときのふたり
〈献身の愛〉の人の積もりがあふれたとき、〈冒険の愛〉の人は重い空気ごと外に出ます。追いかけてほしい人と、逃げる人。
ここが、一番危ない瞬間です。
ほどき方
- 〈冒険の愛〉の人へ: 月に一度でいい、重い係を交代してください。それと、〈献身の愛〉の人の話は、オチがなくても最後まで。あなたが3分留まるだけで、積もりは減っていきます。
- 〈献身の愛〉の人へ: 全部背負ってから突きつけるのではなく、背負う前に「これはふたりで」と言ってください。〈冒険の愛〉の人は、頼まれれば動ける人です。
読む前と、読んだあとに
- ここに書いてあるのは「ふたりがこの型だとしたら」という仮説です。出発点がズレていたら、ここから先は全部ズレます。
- 見ているのは、行動ではなく動機です。同じ振る舞いでも、理由は人によってまるで違います。相手に当てはめて決めつける道具にはしないでください。
- 相性の良し悪しを判定するものではありません。どの組み合わせにも、すれ違いやすい場所と、噛み合う場所があります。
ほかの組み合わせ
タイプ2: 2×1 2×2 2×3 2×4 2×5 2×6 2×7 2×8 2×9