エニアグラム タイプ6とタイプ7の相性
エニアグラムのタイプ6(忠実な人)と、タイプ7(熱中する人)の組み合わせです。パートナーシップ診断では、それぞれを〈伴走の愛〉〈冒険の愛〉と呼んでいます。相性の良し悪しではなく、ふたりのあいだで起きやすいすれ違いを、構造で読みます。
ブレーキと、アクセル
止まりたい人と、走りたい人。
すれ違いの構造
同じヘッドのふたりですが、不安への対処が真逆です。〈伴走の愛〉の人は立ち止まって備え、〈冒険の愛〉の人は動いて振り切る。
この違いは、うまく回れば最高の補完です。〈冒険の愛〉の人が〈伴走の愛〉の人を新しい世界に連れ出し、〈伴走の愛〉の人が〈冒険の愛〉の人の見ていないリスクを拾う。
うまく回らないと、〈伴走の愛〉の人の「ちょっと待って」が〈冒険の愛〉の人には足枷になり、〈冒険の愛〉の人の「大丈夫だって」が〈伴走の愛〉の人には無責任に聞こえる。ブレーキとアクセルを同時に踏んだ車は、どちらの意図とも違う場所で軋みます。
同じことでも、出しにくさが違う
〈伴走の愛〉の人がふだん出しているのは、心配と備えです。〈冒険の愛〉の人にはそれが「楽しみに水を差す話」に聞こえます。でも、最悪の場合を並べるのは、この人なりの「一緒に無事でいたい」です。逆に〈冒険の愛〉の人の楽しさは、〈伴走の愛〉の人には、危なっかしく見えます。でも、あの身軽さはこの人なりの、不安との付き合い方です。
助かっていることと、我慢していること
〈伴走の愛〉の人が助かっていること
未来が明るく語られること。不安の外に連れ出してもらえること
〈冒険の愛〉の人が助かっていること
現実の抜けを見てもらえること。安全を任せられること
〈伴走の愛〉の人が我慢していること
備えを笑い飛ばされること。心配を一緒に持つ相手がいないこと
〈冒険の愛〉の人が我慢していること
最悪の場合の話を聞くこと。楽しい計画に毎回条件がつくこと
〈伴走の愛〉の人が助かっている「明るい未来の話」は、〈冒険の愛〉の人が不安を口にしないから明るいままです。〈冒険の愛〉の人が助かっている「安全の見張り」は、〈伴走の愛〉の人がひとりで心配を抱えているから成り立っています。見えない貸し借りを、一度だけテーブルに載せてみてください。
うまくいきやすい形、しんどくなりやすい形
回りやすいのは、行き先は〈冒険の愛〉の人、安全確認は〈伴走の愛〉の人と認め合った分業。「何時に帰る」だけ約束する形。
しんどくなりやすいのは、〈伴走の愛〉の人の許可制で〈冒険の愛〉の人が動く形。申請と却下の関係になった時点で、出口探しが始まります。
悪気はないのに、わざとだと思われるとき
〈伴走の愛〉の人のいつもの動きが、〈冒険の愛〉の人には
〈伴走の愛〉の人の「ちょっと待って」。〈冒険の愛〉の人からすると、縛りつけられた。「足枷にしようとしてる」。〈伴走の愛〉の人はその振り切り方を見て、やっぱり何か危ないと受け取り、制止を増やします。「心配してるだけじゃん」。〈冒険の愛〉の人は、重くなったと感じて、外に出る。「もういいや」。〈伴走の愛〉の人は備えたいだけです。〈冒険の愛〉の人が言いたかったのは、止められると息が詰まるということです。
〈冒険の愛〉の人のいつもの動きが、〈伴走の愛〉の人には
〈冒険の愛〉の人の「大丈夫だって」。〈伴走の愛〉の人には、それが隠しごとに見えます。根拠を見せずに走る。「何も確かめてない。やっぱり」。〈冒険の愛〉の人はその心配で空気が重くなったと感じて、明るく流します。「空気を軽くしようとしただけ」。〈伴走の愛〉の人は、はぐらかされたと感じる。「やっぱり、何かある」。〈冒険の愛〉の人は「なんとかなる」と言い、〈伴走の愛〉の人は「なんとかなる根拠を一緒に見せてほしい」と言っている。同じ楽観をめぐって、片方は安心し、片方は不安になります。
悪気がないことは、傷つけていない証拠にはなりません。相手が言っているのは、わざとかどうかではなく、どこに当たったかです。「そんなつもりはなかった」は、口に出しても、心の中で確かめるだけでも、相手の話には答えていません。返事は、当たった場所を聞くところから始めてください。
余裕がないときのふたり
〈伴走の愛〉の人の不安が強まると、確認と制止が増える。〈冒険の愛〉の人は、自由を求めて外に出る。外に出られた〈伴走の愛〉の人の不安は、最悪のシナリオへ向かう。「もう戻ってこないのでは」。
逃げる人と、追う警報。悪循環です。
ほどき方
- 〈冒険の愛〉の人へ: 出かける自由はそのままでいい。ただ「何時に帰る」だけ言ってください。〈伴走の愛〉の人が欲しいのは束縛ではなく、予告です。やると言ったことが流れそうなときも同じです。先に言っておけば、〈伴走の愛〉の人は備えられます。
- 〈伴走の愛〉の人へ: 心配を「行かないで」の形にせず、「気をつけてね、待ってる」の形に。同じ心配でも、前者は檻に、後者は港になります。
読む前と、読んだあとに
- ここに書いてあるのは「ふたりがこの型だとしたら」という仮説です。出発点がズレていたら、ここから先は全部ズレます。
- 見ているのは、行動ではなく動機です。同じ振る舞いでも、理由は人によってまるで違います。相手に当てはめて決めつける道具にはしないでください。
- 相性の良し悪しを判定するものではありません。どの組み合わせにも、すれ違いやすい場所と、噛み合う場所があります。
ほかの組み合わせ
タイプ6: 6×1 6×2 6×3 6×4 6×5 6×6 6×7 6×8 6×9