エニアグラム タイプ7同士の相性
エニアグラムのタイプ7(熱中する人)と、タイプ7(熱中する人)の組み合わせです。パートナーシップ診断では、それぞれを〈冒険の愛〉〈冒険の愛〉と呼んでいます。相性の良し悪しではなく、ふたりのあいだで起きやすいすれ違いを、構造で読みます。
祭りがふたつ、日常がない
最高に楽しい。で、誰が現実を持つ?
すれ違いの構造
文句なしに楽しいふたりです。話は尽きず、行きたい場所は重なり、退屈という言葉がこの家の辞書にない。
リスクは、重さの引き受け係が不在なことです。面倒な手続き、湿った感情、しんどい話。ふたりとも、そこから軽やかに離れる名人です。楽しくない話題は、ふたりの間でいつまでも「今度ね」のままになる。
そして、どちらかが本当に苦しくなった日。この家には「苦しい話の通り道」がないことに気づきます。
同じことでも、出しにくさが違う
ふたりとも、楽しませることで愛する人です。世界は広がり続け、予定は埋まり続ける。ただ、重い話の置き場が、ふたり分ありません。痛みはお互い、楽しい話の合間に一瞬だけ出して、すぐしまいます。
同じタイプだから、起きること
同じタイプのふたりには、他の組み合わせにない事情があります。
まず、わかりすぎます。相手の出し方も、その裏側も、自分がやっていることだから見える。読み違いは起きにくい代わりに、ごまかしも効きません。相手にイラッとしたら、それはたいてい、自分が自分に禁じているものです。そして、自分が我慢していることを相手が我慢しないとき、裁きはどの組み合わせよりも厳しくなります。
いいこともあります。「自分がされたいことを相手にする」は、ふだんは的を外しがちですが、同じタイプの相手にだけは、そのまま正解になります。手当てが、狙わずに当たる。そのかわり、余裕を失うときも同じ形で同時に崩れやすい。崩れる前のふたりの約束が、他の組み合わせより効きます。
それと、同じタイプでも、ふたりは同じ人ではありません。何を優先して生きているか(本能の配分)やウィングが違うと、同じタイプでも別人に見えます。「同じはずなのに、なんで」と思ったら、違いはタイプの外にあります。
お互い、楽しさの下が見えます。予定を詰める週ほど、何かから離れようとしている。自分のことだから知っています。相手の「全然平気」が平気じゃないことも、笑いの種類でわかる。
ただ、見えていても、どちらも触れません。触れたら、自分のぶんにも触れられるからです。楽しい話の合間の一瞬を、見えているのに流し合う。それがこのふたりの、一番もったいないところです。
効く手当ては、重い話を茶化さず、でも重くしすぎずに聞くことです。深刻な顔をされたら逃げたくなる、を知っているのはお互いだけです。
助かっていることと、我慢していること
ふたりが助かっていること
話が早く、世界が倍になること。重くならないこと
ふたりが我慢していること
止まりたい日を言い出せないこと。痛みの置き場がないこと
ふたりの「軽やかな毎日」は、どちらも重い話を持ち込まずにいるから軽いままです。見えない貸し借りを、一度だけテーブルに載せてみてください。
うまくいきやすい形、しんどくなりやすい形
回りやすいのは、遊びの共犯。現実係(お金・手続き)を月ごとの当番制にできれば、楽しさが長持ちします。
しんどくなりやすいのは、どちらも現実を拾わない形。楽しさの裏で、後回しの山だけが育ちます。
悪気はないのに、わざとだと思われるとき
どちらも「空気を軽くしようとしただけ」を持っています。片方が本当に落ちる。もう片方が、明るさで引っ張り上げようとする。落ちた側からすると、軽く扱われた。「そんな話じゃないのに」。引っ張った側は、重くなったと感じて、外の楽しさへ。「もういいや」。残された側も同じ癖を持っているので、追いかけない。相手が本当は「一緒に落ちていてほしい」と言っていることまでは、自分も落ちる場所を知らないからこそ、聞き取れないんです。
悪気がないことは、傷つけていない証拠にはなりません。相手が言っているのは、わざとかどうかではなく、どこに当たったかです。「そんなつもりはなかった」は、口に出しても、心の中で確かめるだけでも、相手の話には答えていません。返事は、当たった場所を聞くところから始めてください。
余裕がないときのふたり
どちらかが落ちたとき、もう片方は明るさで引っ張り上げようとします。それが効かないと、どうしていいかわからなくなって、外の楽しさへ逃げる。
落ちた側は、あんなに楽しいはずの相手の隣で、一人になります。
ほどき方
- 「オチのない話デー」を月に一度。楽しくしなくていい、解決しなくていい、ただ聞く日。話の通り道は、ふだんのうちに通しておくものです。
- ふたりとも、逃げ足には自信があるはずです。だからこそ約束をひとつだけ。「逃げるときは、一緒に逃げる」。別々に逃げない限り、この関係は簡単には壊れません。
読む前と、読んだあとに
- ここに書いてあるのは「ふたりがこの型だとしたら」という仮説です。出発点がズレていたら、ここから先は全部ズレます。
- 見ているのは、行動ではなく動機です。同じ振る舞いでも、理由は人によってまるで違います。相手に当てはめて決めつける道具にはしないでください。
- 相性の良し悪しを判定するものではありません。どの組み合わせにも、すれ違いやすい場所と、噛み合う場所があります。